
偏光サングラス、偏光サングラスといえば釣り。
使ったことのある人は手放せない、日中の釣りをするなら一番大事なアイテムといってもいいぐらいです。
とはいっても、偏光サングラスはカラーと釣り場のマッチングがとても重要。
本当はシーン別に買い揃えられたらいいのですが、安くはないので買い替えるのも簡単ではない。
ということで、今回は自分の「釣り場に合わせた偏光サングラスのカラー選択」について、画像を交えながら説明していきましょう!
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釣り最強の偏光サングラス!いま選ぶべき偏光レンズメーカーと、選び方のまとめ
目次
釣りに一番大事なのは偏光レンズのカラー

偏光サングラスといえば、レンズに様々なカラーがあるのは周知の通り。
ただし、通常のサングラスとは違って、偏光レンズは機能性レンズの一つ。
レンズカラー次第で見え方がガラッと変わってくるのです。
この「偏光レンズのカラー選択」、じつはメーカー選びよりも重要だったりします。
カラーで特定の色波長をカットする、というのがどれだけ大切かを色々と解説していきましょう!
釣り場・釣り方に応じたカラー選択が大事

偏光レンズ未装着

RARTS:グラファイトグレー装着
偏光のカラーにはそれぞれ得意な分野があります(この後、画像付きでも詳しく説明していきます)。
一般的なサングラスと同様に、見た目で決めてしまうのはもちろん間違いではありません。
ですが、釣り人ならもう一歩先の選び方、つまり偏光カラー選びまで踏み込んでください。
- グレーは万能カラー
- グリーンは河川・野池
- ブルーは堤防・磯・サーフ
- ブラウンはコントラスト効果(ルアーやストラクチャーの境目が見えやすい)
というような選び方が有名です。
上記にプラスして、ルアー or 餌釣りなのか、マズメ or デイ、シャロー or ドン深、野池 or 河川、みたいな自分の得意なフィールドに合わせたスタイルの選択肢が出てくるわけです。
偏光グラスは選ぶのがとても楽しい反面、どうしても物足りなくなって2本目、3本目に手を出してしまいがち。
当ブログでも何度か出てくるかと思いますが、迷ったら最初の1本には「万能カラーのグレー」を選ぶのが正解です。
視感透過率の明るいレンズカラーほど数が少なく貴重に!

スプルースグリーン(透過率36%)

フォレストグリーン(透過率17%)
視感透過率というのは、ようするにレンズの色の濃さのことで、高ければ高いほど透明に近くなります。
サングラスって暗ければ暗いほどいいってイメージがあるんですけど、釣りに関しては逆で、明るいほうが出番が多くなってきます。
そう、上記画像2枚を比べてもらえればわかるのですが、両方グリーン系なのに透過率36%のスプルースグリーンは遠くまでよく見えますよね。
とはいっても、最適な透過度に関しては自分が通っているフィールド次第、日差しがガンガン照りつける釣り場では透過度を落としたほうが見やすくなるのも事実。
この記事の後半では見え方についての画像を載せているので、ぜひ視感透過率もあわせて見比べてみてください。
※偏光度と視感透過率
余談ですが、偏光度99%を保ったまま、視感透過率を明るくしていくのは難易度が高く、30%を超えるものとなると大手光学メーカー製レンズしか選択肢がありません。
偏光度を100%にすることはできないので、事実上99%が最高になります。
明るいレンズは釣果を変える!?

個人的な意見で恐縮ですが、デイの堤防釣りが多い自分が明るいレンズにして良かったな、と感じたのは、
- ルアーの動きがわかりやすいこと
- チェイスしてきている魚の種類を確認できること
この2点は明るさがとくに重要で、隣で釣っている熟練のおじさんよりも状況把握が早いことが多々あります。
サビキのおじさんが釣ったアジにヒラメがついてきてるのを見て、バイブレーションで仕留めたこともあります。
チェイス確認などは視力の問題ももちろんありますが、でも同じ視力なら明るいレンズが圧倒的に見やすいことは間違いありません。
- 朝マズメで釣っているときに、ナブラ確認を誰よりも早く見つけられる可能性
- デイで潮に乗ってきたベイトを確認して、マッチザベイトまでの正解が早い
- 夕マズメで釣っているときに、ギリギリまで偏光グラスを掛けてシーバスやイカのチェイスを見逃さない
とにかくメリットが多すぎるため、釣りをするなら明るさは正義!なのです。
ド安定のグレーレンズ
さて、ここからはカラーごとの説明になります。
伊藤光学のRARTSを使って説明していますが、これは国内で買える一番コスパがよくて見え方が優れている次世代偏光レンズだからです。
とくに、度付きレンズならRARTS以外に選択肢がないってぐらい費用対効果が高いです。
ちなみに撮影に使用したのはノーマルコーティングなので、反射防止コーティングなどでさらに化ける可能性を秘めています。

偏光グラス未装着時

RARTS:グラファイトグレー装着
- グラファイトグレー:偏光効率99% 視感透過率27%
| 水面のギラツキ | ★★★★☆ |
|---|---|
| 水中の沈み根 | ★★★★☆ |
| 目の疲れ | ★★★★☆ |
| フィールド | 全フィールド対応 |
当店のお客様は8割以上がこのグレーカラーを選んでいます。
一番無難な色で、さらにいうと尖った性能のないバランス型です。
フレームさえちゃんと選んでおけば、釣り場だけではなく、行き帰りのドライブなどの日常使用にも問題のない色合いで、ユーザー評価も常に高いのが特徴。
カバー範囲が広く、弱点もほとんどないため、びっくりするほど欠点がありません。
とくに、釣りって春はタイラバ、夏は小型青物、秋はエギング、冬はサーフやアジング・・・みたいな年中通して様々な釣り方を切り替えていきますし、何にでも対応できる方が良いんですよね。
「よく分からないから一つ選んでくれ」といわれれば真っ先にオススメするカラーになっています。
おそらく使っていくうちに若干の物足りなさを感じると思いますが、それでも別のカラーを買い足したときにグレーカラーが売れている理由を再確認できるはずです。
エギング最強のブラウンカラー

偏光グラス未装着時

RARTS:カーマインコパー装着
- カーマインコパー:偏光効率99% 視感透過率26%
| 水面のギラツキ | ★★★★☆ |
|---|---|
| 水中の沈み根 | ★★★★★ |
| 目の疲れ | ★★★☆☆ |
| フィールド | 全フィールド対応 |
ブラウン系はほぼエギング専用といってもいいぐらい、ルアー・ストラクチャー・沈み根を見る能力に優れているカラーです。
大げさに聞こえるかもしれませんが、エギングで一番最初にお金を掛けるべきなのは、良いロッドとか有名メーカーのエギではなく、偏光レンズだというのがよくわかるはず。
様々なエギング要素に万能なので、プロやフィールドテスターの偏光サングラスもほとんどがブラウンカラーですもんね。
画像ではわかりずらいですが、とにかく水中のコントラストが強調されて違和感がよく見えるようになります。
エギの動きはもちろん、ラインの糸ふけなど、大事なものがクッキリ見えますから、偏光ブラウンがあるとないのじゃエギングの上達速度は段違い。
とくに、フケアタリを取るのが苦手な方は一度使ってみてください。今まで使わなかったのを後悔するぐらいイージーになります。
エギング以外でも、プラグを使って状況を把握しながら釣りたいシーバス、ストラクチャーの多い野池でバス釣りなど、輝く場面は多いです。
ブラウンレンズは目が疲れやすい
グレーよりも万能カラーじゃない?めちゃくちゃ良さそうなんだけど・・・、と思った人は間違いじゃありませんが、一個だけ強力なデメリットが存在します。
それは「目が疲れやすい」ということ。
長時間の釣りが終わったあとなんかでは目が真っ赤に充血することもあったり・・・。
抜群の視界を確保する代わりに目が疲れるという、特別な位置づけのテクニカル系カラーがブラウンなのです。
個人的には最初の1本からは避けて、2本目以降を作るときに推奨しています。
濁りに強いグリーンカラー

偏光グラス未装着時

RARTS:スプルースグリーン装着
- スプルースグリーン:偏光効率99% 視感透過率36%
| 水面のギラツキ | ★★★★☆ |
|---|---|
| 水中の沈み根 | ★★★★☆ |
| 目の疲れ | ★★★☆☆ |
| フィールド | 河川・池・ダムなどに強い |
バス釣り、河口シーバス、湾奥チニングなどの濁った水質に強いグリーン系。
ほかにも渓流釣りはほぼグリーン一択という人もいるぐらい人気がありますね。
今回は高知城下のお堀で撮影したのですが、効果はバツグン、実力がものすごく出ています。
思わずトップを投げたくなった人も大勢いることでしょう笑
そして、水の色にあわせてカラーを選ぶというのがどれほど大事なのかがわかっていただけたと思います。
野池のバス釣り、濁り多めのソルト、川でのフライフィッシング(山が映り込んで水面が緑に見える)など、様々な使い道があります。
グリーンは明るいカラーとしても有名
人間の目には、同じ視感透過率ならブラウンやグレーよりも、グリーンのほうが明るく見えます。
マズメ時をよく狙う人や、サングラス特有の暗いレンズが苦手な人にも向いているかもしれません。
感じ方は人それぞれなので一概に言いにくいですが、気になる方はぜひ一度試してみてください。
レンズカラーの色味がサングラスらしくなくて敬遠されがちですが、グリーンレンズは釣り歴が長くて上手い人ほどよく使っている印象があります。
海専用のブルーカラー

偏光グラス未装着時

RARTS:ラグナブルー装着
- ラグナブルー:偏光効率99% 視感透過率27%
| 水面のギラツキ | ★★★☆☆ |
|---|---|
| 水中の沈み根 | ★★★★☆ |
| 目の疲れ | ★★★★★ |
| フィールド | 海釣り(ソルト)に強い |
最近増えてきたブルー系のレンズ。
普通のカラーサングラスのように真っ青というわけではなく、グレー混じりのブルーになっていますね。
青系の波長をうまくカットすることで海釣りに最適なカスタマイズがされているそうです。
見える雰囲気でいうとグレーによく似ていて、さらに青っぽい視界は気持ちがリラックスする効果も感じます。
フカセや紀州釣りなんかで使うとウキがよく見えていいと思いますし、海専用とは言ってもグレーと同じく万能カラーに近い印象があります。
ブルーカラーは開発が難しい?
ブルー系の偏光レンズが出てくるようになったのはごく最近。
メガネ屋には生産技術的な話はわかりませんが、なにやら今までは作るのが難しかったようで待望の新カラーになっています。
そのため、まだまだ釣り人からの評価は集まっておらず、新しい道を切り開きたい人にとっては最高のレンズといえるでしょう。
誰にも知られていない自分だけの使い道を探してみてください。
オフショアで使いたいダークカラー

偏光グラス未装着時

RARTS:ロスカボス装着
- ロスカボス:偏光効率99% 視感透過率11%
| 水面のギラツキ | ★★★★★★★★★ |
|---|---|
| 水中の沈み根 | ★★★★☆ |
| 目の疲れ | ★★★★★★★ |
| フィールド | オフショアに強い |
一般的に、陸っぱりの釣りでは視感透過率20%を下回ると使いにくさが増してきます。
つまり、視感透過率を目一杯下げたダーク系カラーは、船釣りやボート釣りをする人のためのオフショア専用カラーと言えるんですよね。
目が透けないレンズを作りたいとお客さまによく相談されますが、実際にこの暗さというのはオカッパリでは厳しいことが多いです。
もし使いどころがあるとするなら、例えば「いつも行く場所の地形をガッツリ見て把握したい」という人なんかにとっては武器になります。
とはいっても、どこのフィールドでも使えるか?というと難しいわけで、使い分け必須なのがダーク系。
なので、日差しの強い場所、要するに日陰のない船での釣り・オフショアで釣る人に向けたカラーなのです。
村田基さんはダークカラー推奨派です
バス釣りを日本で爆発的に流行させたミラクルジムこと村田基さんは、「偏光サングラスは濃ければ濃いほどいい」という信念を持っています。
濃い色の偏光グラスがなかった時代には、サングラスを2つ重ねて水中を見ていたほど、筋金入りのダークカラー愛好者。
今回紹介している伊藤工学(RARTS)にもジムが直々に特注している、視感透過率8%というレンズカラーがあったりするぐらいなんですよね。
今までとは別次元の釣りになりそうですが、トッププロの世界を体験してみたい人はダークカラーを一本持っておくのも良いかもしれませんね。
カラー選択をミスったら?
「買ったはいいけどなんか違うなぁ」と思ってる偏光サングラス。
じつは当店のような地元密着型のメガネ屋では、レンズのみの交換も承っています。知っていましたか?
大体のお店で、レンズ交換10000円前後~高くても15000円ぐらいでご用意があると思います。
また、買ったけど使わずにしまい込んでいたサングラスやメガネに偏光レンズを入れることも可能です。
眼鏡屋ってすごいですねー(自画自賛)
これを利用して複数のレンズを用意しておいて、釣り場に応じて自分で交換したりしているお客さんもいるぐらいです(推奨はしませんが)。
ぜひ豆知識としてご活用ください。
まとめ
リールや竿よりも圧倒的に釣果に繋がりやすい偏光サングラスですが、その分だけ選ぶときの悩みが深くなります。
偏光レンズのカラー選びについては、釣り人それぞれにこだわりがあるため「必ずこうじゃなきゃいけない」というのはありません。
むしろ、フィールドに合ってなかったとしてもポリシーがあるなら突き通したほうがカッコいいですし、それでいいと思います。
とはいっても、今回の画像比較でカラーごとの見え方については理解していただけたでしょう。
迷ったらグレー、これを合言葉にして色々と悩んでみてください。
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